パニック障害と映画館
パニック障害は乗り物もつらいですが、映画館も恐怖の場所です。映画館だけでなく劇場などもそうですね。ある程度寛解している私でも、映画館はとても苦手な場所のひとつです。
映画館は席に余裕がありません。いざ席をたつときにすいません、すいませんとでていかないといけません。それを思うと怖くて怖くてとてもじゃないけれど、真ん中の席には座れません。
仕方なく映画に行くときは、トイレに行けるように端っこの後ろのほうの席をとります。かならず一回はいきますから。
映画上映前には飲み物はけして飲まず、でも発作が起きたとき用にペットボトルを用意していくのが私の鉄則です。
劇場で飲み食べながら映画を鑑賞するなんて、私には絶対にできないことです。
一度学生の時に、映画に誘われて、発作になるのが怖くて上映中ねてしまったことがあります。友達はとても怒っている様子ですが、真実を伝えるのが怖くてそのままにしてしまいました。
待ち合わせるときも、何度も下車していったので遅れてしまい、友達は私に愛想をつかしたと思います。
何年もたったある日、その子にパニック障害の事を打ち明けました。そしたらどうしてもうちょっと早く言ってくれなかったのかといわれました。
友達はよく理解してくれていて、「なんだ、もっと早く話せば良かったな」と思いました。
皆さんも、お友達や周りの人に伝えるのは怖いと思いますが、意外とうけいれてもらえます。
私の場合はトイレに行けない状況が発作をおこすので、そう話すと、「トイレなんていきたいときにいけばいいんだよ」と明るく声をかけてくれます。
隠してるつもりはないけど、言うタイミングもないこともありますよね。その障害を分かってくれない人も中にはいるかもしれませんが、怖がらずに打ち明けてみることも大切だと思います。